毎日通える学習塾はメリットだらけ。

正直、学習塾は週に2回くらいという先入観があった。

学習塾の授業というと、どれくらいの頻度を想像しますでしょうか。

私が中学校時代に通っていた学習塾は週2回。勤務していた教室では中学3年生になると週3回のときもあるといった感じでした。

なので、誰に教えられたわけでもないのにだいたいそれくらいかなぁと思っていたんです。現に私が最初学習塾を開業したときはそれくらいにしてました。

しかし、学習塾を始めてから他の教室を見学させていただく機会が増え、とある先生とお話したときに衝撃を受けたのです。

“生徒達の多くは、毎日塾へきているんですよ”

りきち
今なんとおっしゃった!?毎日!?

学校ならいざ知らず、学習塾へ毎日くる。かなりの衝撃を受けたのを覚えています。

今でこそ毎日通える学習塾は増えてきたように感じますけど、その当時は私の把握している限りでは聞いたことがなかったのです。…世間知らずだけだったのかもしれませんが。

冷静に考えれば、別に学習塾は週2回とか法律で決まっているわけでもなければ、それがベストというわけでもない。学年のコマ割や席数の関係で、ただ慣例的にそうなっていただけ。

我々の立場から言えば、勉強とは毎日するものであります。

それならば…。

このあたりにも毎日通える学習塾があってもいいんじゃないか?

もちろん、今は毎日通えると謳っている学習塾やフランチャイズはあります。

しかし私が学習塾を開業した当時、周辺には毎日通える学習塾はありませんでした。毎日塾へ行くとか、そもそも聞いたことがなかったですし。

りきち
理屈上は個別指導の教室などで毎日コマをとれば可能ですが、月謝的にやっている家庭はいないでしょう。

なら、毎日通えるとなれば目立つに決まっている。早速授業形態を組み替えてやってみようとなりました。

(現実問題として、生徒が少ないときの方が指導方法の変更は容易です。入塾時と指導スタイルが変わるというのを、全家庭に説明しなければならないですから。)

そのときは開業から1年半くらい。それまでやっていた週2回の少人数指導授業から自立学習型に切り替えました。そうすれば学年毎に区切る必要がなくなり、好きな時間好きな曜日へ教室へ来ることができます。

その代わり、通塾の最低回数を週3回からに変更。毎日通えるコースも設定しました。…その分ちょっとだけ値上げしましたが、週2回が週3回になったんだから多少はご愛敬。

幸いほとんど辞める子はおらず、毎日通うと希望する生徒も。

実際の話。開業1年半経過後に指導方法や最低通塾回数、授業料を変更。その結果、元々通っていた14人中13人がそのまま残り、中学生4人は毎日通塾したいと申し出てくれました。

その後は子どもが毎日通っているということが口コミで広まってくれ、ありがたいことに生徒数も増えていきました。

生徒数が増えてくると、毎日通えることによるメリットがより鮮明に見えてきます。現在もこの指導スタイルで学習塾をやっていますので、その中出感じたメリットを書き連ねておきますね。

学習塾へ毎日通えることのメリット。

高確率で成績があがる。

毎日学習塾へ通うことができれば、多くの子の成績はあがります。これもう学習塾にとって最大のメリットではないでしょうか。

考えてみてください。例えば中学生が一日2~3時間、月曜日から金曜日まで学習塾へ来たとしましょう。

学校のあとに毎日2~3時間勉強する中学生。半年も経てば、成績に変化がないわけがないでしょう。…高校生ならともかく、はっきり言って中学生なんて家でみんなそんなやってないし。

トップクラスの子はいわずもがな、実は平均点クラスの子が一番伸びます。基本がある程度できているので、身につくまで演習こなせばいいんですから。

順位を後ろから数えた方が早いレベルの子も、英数の基礎の合間に理科社会をたたき込めば合計点で出る順位は楽にあがります。それでモチべーションを保ってもらい、英語と数学をがんばると。

我々の目の届くところでそれだけ勉強して成績が伸びなければ、どう考えても学習塾側の責任です。

全責任を学習塾が負うという意味ではデメリットに感じられるかもしれませんが、そもそもお金もらうんだから全責任を負いましょう。子どもの成績をあげたくて保護者は我が子を学習塾へいれるんです。

こちらも何とかして成績をあげなければと、身が引き締まっていいですよ。

自然と学習習慣がつく。

入塾時の相談で多い保護者の方の悩み、それは、

保護者
この子、家で机に向かう習慣がなくて…全然勉強しないんです。

というもの。ほとんどの方が言います。まぁだから悩んで学習塾へくるわけですけども。

現場から言えば、家で勉強する子は激レアですよといいたい。

りきち
中には家でそれなりに勉強をしているのに、保護者の期待値超えてないせいで全然勉強してない扱いになっているちょっと不憫な子も。

少し話がそれましたが、毎日学習塾へくれば学習習慣はしっかり身につきます。そらそうです。だって毎日勉強をするんですから。

もちろん、最初の2週間くらいはきつそうな顔をする子もいます。でもその峠を越えてしまえば、それが当たり前になります。それが習慣になったことを意味します。

自習室とはちがい、ある程度の強制力はあるので小中学生あたりには非常にいいと思います。どうしても人間自分ひとりでは弱いところがありますからね。

お盆休みや年末年始で授業がおやすみのときも、自然と家の机に向かっていたとの声も多く聞きます。歯磨きや顔を洗うのといっしょで、毎日やっていることはやらないと気持ちが落ち着かないのでしょうか。

高校へ合格して塾を卒業したあとも、学習塾で身につけた習慣は活きてきます。高校は中学以上に自学自習が重要になりますので、その意味でも宣伝になりますよ。

家で親子のケンカが減る。

保護者
もうすぐテストでしょ!宿題はないの!?だらだらしてないで勉強しなさい!

こうやって、日々世界のどこかで小中学生とご両親との間の戦いの火ぶたが切られるんです。

ほんでまぁ、それで勉強をする子どもなんているわけないわけで。で、勉強をしないからまた火ぶたが切られて。もう火ぶたズタズタよ。

そんなあなたに毎日学習塾!家でのケンカはこれでゼロ!

毎日学習塾で勉強をしていれば、家で勉強しなさいと言われる道理はない。だって毎日やっているんだし。

私は保護者の方に入塾時にこういいます。

りきち
勉強はこちらでしっかり見ますので、お家ではリラックスさせてあげてください。

遠回しに“勉強しろと言わないで”と言っています。保護者のタイプによってはダイレクトに伝えます。7割くらいはダイレクトに伝えます。

もちろん、その分勉強に対する全責任を負うわけですけども。それを覚悟と言うんじゃないのか。

保護者にしてみても、小言は子どものためを思ってであって、家の空気を悪くしたいわけではないんです。言わないで済むならそれに越したことはない。

子どもも親にうるさいこと言われなくなって、ウインウインですよ。

りきち
やることちゃんとやっていれば、周りはうるさく言わない。生徒達はこれで学びます。いいことだ。

宿題を出さなくていい。

毎日授業があれば、宿題を出さなくていいのです。

だって、毎日教室に来ていれば家で宿題やる時間なんてないですから。

私もアルバイト時代や勤め人時代は宿題を出していましたが、個人的に、生徒に宿題を出してよかったことなんて一度もありません。

途中の式の書き方や考え方に変なクセがつくし、

わからないからできなかったとか言うし、

丸付けまでやってきてと答えを渡せば答え写してくるし、

やってきた生徒の手前そういう生徒には厳しく言わなきゃならないし、

それで教室の空気悪くなるし…。

ここで一句。

宿題を 

出して笑うは 

保護者だけ

~りきち~

宿題がないというと、保護者の方は宿題を出してくれといいます。なんでかというと、我が子が家で勉強をやらないから。

我が教室にきて勉強しなさい。いいよ家で勉強なんてしなくて(キッパリ)。

はっきりいって、こちらが宿題出してちゃんとやる子は初めからちゃんとやる子です。こちらがなんもしなくてもちゃんとやる。

その他の子は宿題を終わらせるのが目的になる。嫌々やって、やり方が雑になる。

宿題の目的は学習内容を定着させること。しかし、我々の目の届くところで問題(宿題になるはずだったもの)を解いてもらえれば、こちらも定着しているかどうかわかります。定着していなければすぐさま次の指示をすることもできます。

この問題はまだ飛ばしていい、

もう一度このプリントを覚え直し、

完璧だから類似問題を解こう、

などなど…。

生徒が勉強しているその場に私達がいれば、気持ち的にも学習的にも支えることができます。

家で宿題を解くって、相当レベルの高いことです。教室にきて勉強してもらった方がみんなが笑顔になります。

そのために毎日来てねとなるわけですわ。

あなたと価値観の合わない家庭が来ない。

現在、私の学習塾では週3回が最低通塾回数になっています。都合に合わせて週4回、週5回(毎日)と。

しかし、開業した初期の初期は週1回もOKにしていたんです。どうせ選びはしないだろうと。しかし、その結果どうなったかというと…。

ある日、問いあわせがありました。

保護者
月曜日がバレエで、火曜日がスイミング、水曜日が英会話で、金曜日がそろばん、土曜日がピアノで、日曜日に体操があるんです。木曜日だけ塾に通いたいのですが。

多少習い事は変えていますが、これ実話です。小学生の女の子。昨今の子どもは本当にハードだぁ。

もちろん、たくさんの習い事をがんばるのはいいことだと思います。親として子どもに様々な経験をさせてあげたいのもわかります。

ただ、この状況で週1回の授業。学習塾として成績をあげられるかとなると、私では無理でした。

この一件から、私はできないことは安易に引き受けないようにしようと決心しました。開業した年だったので、たまにくる問いあわせに舞い上がっていたのも事実です…。

そもそも、成績をあげようとしたらそれなりの勉強時間は必須。どんなに合理的な勉強をしたとしても、極わずかな勉強時間で成績が伸びるなんてことはありえない。我々学習塾の側にしてみれば当たり前のことです。

でも、保護者の方からすればそうではない。ちょっとでも学習塾へ行けばすぐに成績があがると思っている人もいるんです。

別にそれ自体は悪いことではない。思想良心の自由がありますから。

しかし、そういう家庭と学習塾をやっている我々は価値観が合わないと思います。我々は一生懸命やったとしても、向こうからしたら“あの塾へ通ったけど成績があがらなかった”で終わりです。

りきち
とはいえ満員じゃないのに入塾を断ると、なんかしら角が立ちますし。

他の習い事も重要かもしれませんが、成績をあげるのであれば勉強第一に考えてもらいたいのが本音です。

であれば初めから問いあわせをくれる層を絞ればいい。

私の学習塾では週3回を最低ラインにしてからは、勉強に重きをおいている家庭の入塾が増えました。(というか、他の習い事をたくさんしていては週3回も来られないですからね。)

そういう家庭の子の方が成績が伸びやすいのも事実です。

生徒の単価を高くできる。

言うまでもなく、学習塾に通う日数が多くなればそれだけ授業料を高くすることができます。

同じ売上30万でも、

月謝1万円の学習塾では30人の生徒が必要なのに対し、月謝3万円の学習塾では10人で済みます。

これはまぁ極端な例です。しかし、通塾回数が多いというのは単価を高くしても許容される理由になります。

週2回で月謝2万円の学習塾があるんですから、週5回で月4万円の学習塾があったっていいでしょう。保護者から見て時間単価で考えれば、後者のがお得ですし。

りきち
とはいえ自分で言うのもなんですが、私の学習塾も毎日通うとちょっと高いかなぁと思わなくはないです。でも、結果がついてくるならそれくらいはいいかなと。

ただ、高い月謝をとって結果がついてこなければただの月謝の高い学習塾になります。悪評千里を走る(本当は悪事ね)ので、責任持って結果を出しましょう。

また、多少月謝が高いのをわかった上で入塾してくるということは、子どもの教育に対してお金をかける気があるということ。

であれば、季節講習やオプション講座などもとってもらえる可能性が高い家庭が入塾してくるということになります。単価アップのスパイラルだぁ。しかも、こちらとしてはその方が成績もあげやすいですね。

生徒集めの労力と気疲れを考えれば、少ない生徒数でも収益が出るので単価をあげるのもおすすめです。

退塾者が少なくなる。

退塾者はなぜ退塾するのか。

生徒が退塾するのは、学習塾へ行っているのに成績があがらないからです。

毎日教室へきて勉強すれば、こちらが勉強をしっかり見られるので成績があがりやすいのです。上にも書きましたが、ほぼ全員多少なりともあがりますよ。

また、生徒保護者と信頼関係も退塾を防ぐのに非常に重要。毎日学習塾へきていれば顔を合わせ言葉を交わす頻度も多くなるので、おのずと信頼関係も構築されていきます。これも退塾を防ぐのに非常に重要なこと。

特に送迎のときや何かの連絡の際に保護者に会ったときには、子どもの近況を必ず添えましょう。連日勉強見ているんですから、伝えたいことてんこ盛りです。

また何より、毎日学習塾へ通うことが習慣化してしまえば、生徒達も教室にくるのが日常の一部になります。一日のルーティーンの中に深く入り込めれば、そうそう退塾という発想は出てこなくなります。

りきち
たまに習慣化する前に(入ってすぐに)辞めてしまう子もいますが、もうそれはそれで仕方がないかと。わかってて入ったはずなんですけどねぇ。

生徒が通塾する回数を増やすだけで、退塾につながる要素をほとんどつぶすことができます。

とはいえ自分で週何回と決められるとすると少なめにする子も多い。なので、ある程度最初のハードルをこちらが決めておくのもいいと思います。

指導スタイルの見直しが必要になるかもしれませんが、毎日通える学習塾、おすすめですよ!

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