
教室の前に花があるだけで、自然と集客できる華がある学習塾になる。
学習塾の教室。そう聞くとなんだかちょっと無機質なイメージが浮かびがちです。少なくとも私はそうでした。
んじゃあ、有機質を増やせばいい。でも犬は難しい。教室犬とか塾用犬とか可愛いと思いますけど、さすがにね。
なので、教室の前に花を植えましょう!
別に気合い入れて耕して花壇を作ろうってわけじゃありません。現代では荒れ地を耕しても永久に所有とかできませんよ。
だた道を歩いているだけでは、人は前しか見ていない。
しかしそこに綺麗な花があれば、歩く人の目はそちらへ向きます。
学習塾を検討する場合、ほとんどの家庭は母親が主導権を握ります。女性はいくつになっても花が大好き(たぶん)。
つまり教室の前を花で綺麗にしておくだけで、決定権者の目をあなたの学習塾に向けてもらえるのです。素晴らしい。
あ、本当かよ…と思われる方。わかります。
というか正直最初は私はただの趣味で教室の前に花を置いていたんです。何の気なしに。
開塾して2年くらい経った春先の休日、私が教室の前で新しい花を植えていると、
と向こうから話しかけてきてくれたんです。ジャージでTシャツさらに泥だらけの私はだいぶ焦りました(笑)。
花がきっかけであいさつできたり、学習塾に対する印象が和らいだりと、プラスの面が大きいのは事実です。
結局、人は綺麗と思うところに集まりますからね。
教室の前くらいの広さなら、たいした費用もかからずに花を植えることができます。ぜひやってみてください。
教室の前に花を植えるときの注意点。
さぁ、このあとホームセンターへ行きたくなってきましたね。お花植えるの楽しいですよ。
ただ、先に私の経験上の注意点を説明しておきます。別にたいしたことはありませんけれど、多少の助けになればいいな。
植えるときの土は、ちょっといいやつを使用する。
花は土に根を張りそこから養分と水を吸収して成長します。
土にも色々あって、なんだか妙に安い土もあります。100均でも売っています。ただ、安い土がダメとはいいませんが…安いのには安いなりの理由があるのが世の常。
せっかく植えるんです。少しいい土を使ってあげましょう。培養土と書いてあるのがそのまま植えられるやつです。
ちょっと高めの土を使うと花があからさまに生き生きしますよ。しばらくは教室の玄関を飾ってもらうことになるので、長く元気に咲いて欲しいですよね。
最高級の土とかじゃなくていいです。こう、ホームセンターに並んでいる土の1リットルあたりの値段を出してみて、平均ちょい上くらいのやつがちょっといいやつ。
宣伝だと思って少し投資をしましょう。
プラスチックの鉢より、陶器の鉢がいい。
花壇がない場合は植木鉢に花を植えることになります。
その場合の植木鉢は、陶器製のものをおすすめします(大きい場合やプランターは別)。↓こんなのね。
ザ・植木鉢みたいな。形はなんでもいいです。
プラスチックの鉢の方が軽くて持ち運びしやすいのですが、置き方によっては強風で転がっていってしまうことがあるんです。また、生徒が足を引っかけたときに簡単に倒れて土がこぼれてしまったり。軽さゆえのアクシデントがちらほら。
陶器であれば少し重いため、多少のことでは動じません。個人の好みもありますけどもね。
枯れてきたら即勇退させる。
花とて永遠を生きるのは不可能。いつかは枯れてしまうときがきます。
もう限界かな…と判断したら、即座に引退させてあげましょう。よくがんばったとねぎらってあげて。
教室の前に花を置く目的を考えると、枯れかかった状態でおいて置くのはよろしくないのです。いつまでもそのままだと逆効果になります。
まだちょっと咲いている花などは、切り花にして花瓶に入れてもいいでしょう。
水をちゃんとあげ、ちょいちょい肥料もあげる。
理科で学んだように、植物は水を吸い上げ蒸散させることで養分を行き渡らせます。
植えたらちゃんと水やってください。日当たりによってはすぐにカラカラになります。
保護者は自分の子どもをあなたに預けるのです。花のひとつも面倒見れずに枯らしてしまう人間には、我が子を預けたいと思わないでしょう。
これから私が紹介する花は、水さえやっとけばそうそうダメにはならない強健な子達のラインナップです。人間だって喉が渇きます。お花にもお水を定期的にあげましょう。すぐ習慣になりますよ。
時折、適当な肥料でいいのであげると花の勢いが増します。液体肥料であれば水に混ぜてあげられます。500円くらいの液体肥料一本買っておけば、ワンシーズンは十分持ちますよ。
学習塾の教室前におすすめの花はこれ!
ここで紹介する花(商品名含む)は、私がいろいろ育ててみて管理が楽だなと思ったものです。普通に植えるだけでちゃんと育ちます。
私は学習塾の先生でありガーデニングのプロではないので、それぞれの詳しい育て方はネットで検索してみてください。でも、特に難しい花はありませんよ。
ちなみに、
“一年草”というのはその季節だけで枯れてしまう花、
“宿根草”というのは枯れたようでも根が残って来年新芽を出す花のことです。
一見すると宿根草の方が楽に思えますが、逆に考えると宿根草は花が終わっても根が残っているため他のものを植えることができません。
その点一年草は花が終わったら遠慮なく次の花を植え替えることができます。
プロはそのへんのローテーションを上手に考えるようですが、我々素人は植えたいものを植えればいいと思います(笑)。
では、いきますよ~。
よく咲くスミレ。一年草。
花期は晩秋から春くらいです。
パンジーとビオラの合いの子みたいな、よく咲くスミレ。サカタのタネが作り出した品種です。これおすすめです。
冬に咲いていろいろな色があるので、お好みで選んでください。楽しいですよ。
文字通りよく咲くきます。春になってからが本領発揮。とても綺麗ですよ。
一株200~300円と他のパンジーやビオラに比べて高めですが、高いだけのことはあります。
育て方も難しくなく、水をちゃんとやって時々市販の肥料をあげればOK。そうそうダメになりません。
地域にもよりますが、肌寒くなってきたら植えて、年明けてGWまでのイメージです。具体的に言えば11月~5月くらいですね。
厳密に言えばGW以降も咲いてはくれます。しかし気温があがると間延びするタイプなのでちょっとだらしなくなります。そうなる前に引退させてあげた方がいいかと。
咲き終わった花は手でプチプチ摘んであげてください。花がら摘みと言います。そうすると新しい花がどんどん咲きます。そんなめんどくさくないので、がんばって摘んでくれ。
フェアリースター(極小輪ニチニチソウ)。一年草。
フェアリースター 花苗 | ガーデニング・園芸 | サントリーフラワーズ
花期は春から秋。乾燥に強く、かんかん照りの夏でも平気。
小さい花がたくさん咲くので可愛いです。花がら摘みしなくてもどんどん咲きますよ。
ちょうど上で紹介したよく咲くスミレと花期が入れ替わるので、私の学習塾の正面は “秋~春はよく咲くスミレ” “春~秋はフェアリースター” の二台体制で回しています。
どちらも育てるのが楽なのでおすすめです。
惜しむらくは、このフェアリースターは黄色い花がないこと。色を並べるときに黄色が欲しい私にとって新作の開発を待ち望んでいます(笑)。
黄色がなくてもいい感じの色合いになってくれるんですけどね。
ワタ(綿)。一年草。
ワタです。ワタ。綿花。
ホームセンターに行けば種が150円くらいで売っています。土に種を埋めておけば簡単に育ちますよ。
これは花がどうこうというよりは、秋になって綿がぽんぽんできたときの生徒達の反応がいいのです。
そもそも、綿が植物ということを知らない子は多いですし。植物と知っていてもどんな風になるのか見たことない子がほとんど。
そこで、
こんな感じに綿ができているのを生徒達に見せてあげるのです。とてもいい反応しますよ。何年も通っている子は見慣れたものになりますけれど(笑)。
そのできた綿で合格の御守りとか作っても面白いんじゃないですかね?
私には技術がないので、綿が欲しい人持ってっていいよスタイルです。
…まぁだいたい余る。
ゴーヤ(緑のカーテン用)。一年草。
緑のカーテン。これやると生徒保護者ともに非常に反応がいいです。目にも綺麗ですし、気持ち涼しい気がします。今や夏の風物詩ですね。
ヘチマとかパッションフルーツとか、緑のカーテン候補には色々な植物があります。色々やってみたんです私。
結論、緑のカーテンにはゴーヤが一番いい。(※個人の感想です)
ゴーヤは管理も楽で、葉っぱの色も綺麗。しなびても水をやれば驚異の復活力。ゴーヤの実を食べたい人はどんどんあげるよ(それでも余る)。
時期が来れば、ホームセンターで苗を販売してくれます。大きいゴーヤとか白いゴーヤとか、お好きなのをどうぞ。
ただカーテンになるほどゴーヤが育つ土の量を考えると、普通のプランターでは確実に力不足。根っこでぱんぱんになって、いくら水をあげてもしなしなの葉っぱになります。
緑のカーテン向けのプランターがあり、プランターにネットを通す穴がついているのでそちらをおすすめします(下記リンクは楽天市場に飛びます)。
リッチェル 水ラク緑のカーテンプランター85型 プランター 底面給水 ベランダ菜園 家庭菜園 緑のカーテン ガーデニング お一人様1点限り 関東当日便
サイドロープ 緑のカーテンネット 0.8m×5m 家庭菜園 ベランダ菜園 関東当日便
真夏はバケツで水をどばどばあげるくらいでいいです。蒸散がんばってくれるのですぐに水が切れます。それだけ涼しくしてくれるんでしょうね。
トンネルにしてみてもいいと思います。トトロみたいで。くぐるの楽しいじゃん?ね?
夏が終わって枯れてきたら早々に撤去しましょう。枯れ出すと見た目がよろしくなくなります。
タイタンビカス。宿根草。
春頃から新芽が出てきて、夏から秋にかけて毎日花を咲かせます。
タイタンの名の通り、咲く花がとにかく大きいんです。でっかいんです。直径20センチを超えます。顔と並べて写真撮ると映えるんじゃないですかね。インスタ世代の生徒達、好きにしい。
なので、かなりのインパクトがあります。通行人の目も釘付けです。成長すると、高さも人の背くらいになります。
その分、根っこもばりばり張ります。地球に直接植えることができればベストですが、テナントでは難易度高い。なのでそれ相応の大きい植木鉢が必要になります。
これくらいは欲しいかも(下記リンクは楽天市場に飛びます)。このサイズが陶器鉢だとすごい重さになるので、プラスチック鉢が良いかと。
フレグラーポット ダークブラウン 36型(1コ入)【フレグラー】
そして巨大な花を咲かすということは、それだけエネルギーを使います。適当なのでいいので肥料をがしがしあげてください。
また、朝に咲いた花は夕方には落ちます。朝顔みたいな一日だけの花です。毎日咲くのでそれはいいんですが、しぼんだ花を片付けるのがちょっと面倒かな?
秋に花が終わったらばっさり切る。また春になれば新芽が出てきます。
宿根草は根が土の中に残るので、一度植えれば毎年咲いてくれるのがいいですね。
ただホームセンターで売っているのは見たことないので、ネットで買う感じかと(下記リンクは楽天市場に飛びます)。
タイタンビカス ブライトレッド(赤花系) 3.5号苗(c13)
クレマチス。宿根草。
つる性植物の女王、クレマチス。テッセンともいう。愛好家も多いです。春から秋にかけていい花を見せてくれます。
つるで伸びるので支柱が必要になります。そのへんちょっと手間かな。
でも、好きな人はちゃんと見ているんです。私の学習塾ではクレマチスが咲くのを楽しみにしてくれる保護者も結構います。嬉しいねぇ。
つるで伸びるからね。その点応用が利くのです。
クレマチスも植えれば毎年咲いてくれます。そうそう枯れないという意味では、頑丈で育て方自体は簡単。
ただ、上手に咲かせるとなるとコツがいるようです。種類によって剪定の仕方がちがったり。それも楽しいんですけどね(笑)。
今や無数といってもいいほどクレマチスには種類があります。各々色や花の形が異なるので、自分好みのクレマチスを探すのも面白いです。
スーパーアリッサム。宿根草。
スーパーアリッサム スノープリンセス – PROVEN WINNERS
一度植えれば、ほぼ一年中咲いてくれます。冬でも咲くのがいいですね。
特に白い花(スノープリンセス)は強健で、わっさわさ広がってくれてくれます。近づくと正しいお花の匂いもしますよ。
寄せ植えするといい引き立て役になります。その辺に植えてもさわやかな感じを演出してくれます。
壁に掛けて枝垂れさせても良し、地面に植えてグランドカバーにするも良し、色々使えます。
ただ、状況によっては広がりすぎることもあるのでときにばっさり切ってあげてください。少し経てばまた咲きます。
一年中咲いて頑丈なのでおすすめの花。スーパーアリッサム。スーパーなのです。
ゆず。樹木。
番外編でおすすめなのがゆず。これ単純に私が植えたいなぁと思って植えたんですがね。
一瞬渋い顔が見えましたが、ちゃんと剪定したりゴミを片付けるということでOK出してくれました。引っ越すときはちゃんと伐採します。日頃から大家さんと仲良くしておいてよかった(笑)。
柑橘系の木は代々栄えるという願掛けがあるんです。ミカンやキンカンはだいだい色ですし。常緑だから枯れないみたいな。だから植えてる家が多いの。
もっとも、私が植えたかったのは生徒達にゆずを配りたかったからです。
私の家は毎年冬至にはゆず湯に入っていました。今も入っています。気持ちよくて好き。
そういった風習を祖母が色々教えてくれたのです。庭にはゆずの木がありましたし。
でも大学時代にアルバイトで生徒達に話すと、ゆず湯をやらない家が多かった。そして何の気なしにスーパーで買い物をしていると…
それが高いゆずなのか安いゆずなのかは私にはわかりませんが、1個300円を何個もお風呂に入れるのは個人的にちょっとためらいます。バブだって1個70円くらいじゃん?
それじゃあ私がゆず栽培してやんよとなったのです(笑)。別に食べるわけじゃないからそこまでのクオリティは求められませんし。
桃栗三年柿八年、ゆずは大馬鹿十八年。さすがにそこまではかかりませんでしたが、数年経って実がなり始めました。
今ではそれなりに量が取れるので、冬至が近くに2つずつくらいラッピングしてリボンつけて生徒に配っています。わざわざお礼の電話くれる保護者も。
宣伝云々というよりは、昔ながらの風習を生徒達にも知ってもらいたいという気持ちが大きいです。
春のお彼岸にぼたもち食べたり、秋のお彼岸におはぎを食べたり(ぼたもちとおはぎはちがうものなんですよ)、すすきとお月見団子を飾ったり、土用の丑の日にうなぎを食べたり…
私も専門家じゃないので全然詳しくはないです。でもおばあちゃん子だったせいか、こういうのが好きなんですよ。
そのひとつが冬至にゆず湯。結構評判がいいので、大家さんを説得する価値ありますよ(笑)。