学習塾の経営で集客に次ぐ悩み。送迎トラブル。

学習塾の経営に送迎トラブルはつきもの。対策は?

実際に学習塾へ来るのは小中学生。もちろん運転免許は持っていません。運転してたらがっつり説教してください。

家と塾に多少の距離があるとなれば、車で送ってもらうことも考えられます。保護者にしてみれば、車で送ってやりたい親心もあります。

日中が学校なので、普段の授業は日が落ちてから。安全のためにも車で塾へと考える家庭が増えてきているのです。悲しいかな、何かと物騒な世の中ですからね。

生徒数が増えれば、その分送迎の車も増える。雨の日はさらに4割増しくらい車の数が増えます。

子どもを対象にする学習塾の運命(さだめ)といいますか、どうやっても避けられないのが生徒の送迎車によるトラブルです。

おそらく、開業したあと確実に一度は経験するでしょう。現在既に学習塾を経営されている方も、何かしらのいざこざは記憶にあると思います。

かくいう私は独立前から学習塾に携わっていましたので、自分の学習塾を開業する前からこの手のトラブルは経験済みでした。

りきち
だからといって慣れるものではないですけども。

はっきり言ってしまえば、“道がふさがれて通れない!”と近隣住民や道路利用者から苦情が入るのです。

もしも近隣にお店が多ければ、近隣関係はお互い様でなんとかなります。しかし、道路を通りたい人にしてみれば関係ありません。邪魔な路駐がたくさんあるだけですから。

かつて私が学習塾に雇われていた時代に、

「邪魔だ!警察に通報するぞ!」

と怒鳴りながらの電話が入ったことがあったんです。

そりゃまずいよ!びびった若造の私は授業後に警察署へ話を聞きに行きました。…たぶんそのときパニックで明日まで待てなかったんでしょうね。いや本当に夜分にこんなことで訪問して申し訳なかったです。

お恥ずかしながら、標識の細かなこととか停車とか駐車とか教習所で習ったきり忘れていましたし。そのへんも聞ければなと。年配の優しいおまわりさんでした。結果、

どこであれ道路上に停車することは基本的に違反になると思っていていいよ。

とのことでした。専門的に考えればもっとあるのでしょうが、学習塾の送迎に関してはこう思っておけばいいでしょう。

つまり、当然、言い方はあれど、今更ですけど、わかっちゃいたけど、

送迎車で道がふさがっている!と、学習塾に苦情を言ってくる人の方が正しいのです。

絶対にそのことは念頭においてください。

なので、クレームが入って売り言葉に買い言葉なんてなったらもう最悪です。火に油です。悪いのこっちなのに逆ギレとか、大人として救いようがないです。

ヒートアップしてしまい、通っている生徒や保護者に不安を与えるようなことはあってはなりません。廃業もんです。

りきち
人に迷惑をかけたらごめんなさいなんです。生徒には大人が手本を見せなければ。

もちろんどの保護者も免許を持つ大人ですから、できる限り邪魔にならないように停めてくれたり、通行する車が来たら動いたりはしてくれます。

でも車の絶対量が増えてしまえば、それだけでは限界があるのです。

どうしたら周辺に迷惑をかけずに送迎してもらうことができるでしょうか。

教室の場所や駐車場など、ハード面で対応する?

まぁ単純に、邪魔にならなければ文句を言われる可能性は減ります。

保護者が生徒を車で待っていても、他の車が難なく道路を通行ができるような状態ならば良いわけです。

いわずもがな、手っ取り早いのが近くに駐車場を借りてしまうことでしょう。学習塾として借りた駐車場に保護者が車を停めるのであれば、苦情を言われる筋合いはありませんからね。

しかし、駐車場を借りると月々お金がかかります。よほど土地が余っていて安く借りられるフロンティアな場所でなければ、固定費が増えて経営を圧迫してしまいます。

なのであまり大きな声では言えませんが、生徒と保護者が待ち合わせできるコンビニやチェーンのカフェが教室の近くにあると心強いと思います。

保護者は子どもを待っている間にコンビニで買い物やカフェでお茶をする。そこに授業が終わった子どもが合流するというわけ。

ただ、いくらお店の利用者と言っても、送迎車の数が多すぎるとそれはそれで別の苦情が入りそう。

もちろん我々の側から、

「授業が終わるまで近くのコンビニに車を停めて待っててください。」

なんて保護者に言うのはNGですよ。コンビニに怒られますよ。そこは我々と保護者がお互い空気を読むの。

りきち
そんなの気にならないくらい、広大な駐車場があるショッピングモールとかがあるなら話は別ですが…。いずれにしても方法としてはグレー気味ですね。

授業が終わってから連絡、そして迎えにきてもらう。

実際のところ、これが現実的かなぁと思います。現在私の学習塾でも、この方法をとっています。

いくら授業終了時刻は何時といっても、勉強は時間きっかりに終わるというのが難しいですから。

最近の子ども達はほとんど携帯電話を持っています。なので、授業が終わったら保護者に電話してもらって迎えにきてもらうというわけ。携帯電話を持っていない子には教室の電話を貸して上げればいいです。

そうすれば送迎車が来たら生徒がささっと乗り込めるので、停車している時間が極力短くなります。ドライブスルーのようなね。

この方法、保護者も車内で待たなくていいので結構評判がいいんです。

さらに、各々家から教室までの距離が異なるので、一斉に授業が終わって連絡をしたとしても、迎えにくるまでいい感じに時間差が生まれるのです。

りきち
たとえ1分2分でも、その時間差によって“授業終了時間に保護者の車が大集結!”ということを避けられています。すぐ生徒が乗るから止まるの一瞬だし。

毎回電話するので、生徒保護者にしてみれば若干面倒くさいですけれども。でも趣旨を説明すればみんなわかってくれます。

ただこの方法の欠点(?)として、授業が終わっても生徒がしばらく残ってしまうということがあげられます。

もうすぐ授業が終わりそうだから迎えにきて!と連絡するのはけじめがつきません。授業中に携帯使うのかという話になります。なので、どうしても終わってからの連絡になります。

そうすると5分なり10分なり、保護者の車が来るまで生徒が残ることになるのです。次の生徒の授業が始まっていればおしゃべりなんて御法度。その間どうするかが課題です。

りきち
なので、私の学習塾ではドラえもんの歴史の漫画とか、慣用句の本とか、軽めの参考書を待機時間に読めるように置いてあります。ちょっとでも勉強になるからね。

開業時、開業後も近隣に挨拶回りをしておく。

近隣への挨拶回りは、開業時に絶対にやっておくべきです。

いくら人間関係が希薄な時代になってきたからといっても、その場所で事業を行う以上は必ず行った方がいいと私は思います。

“これから近くで学習塾を始めさせていただくことになりました。何かとご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。”

といった感じのことを。そのときに連絡先の書いてある名刺を渡すといいと思います。何かあったらここに連絡してくださいという。

もちろん挨拶周りをするだけで全てが解決するわけではありません。

しかし全くの見ず知らずの状態より、お互いの顔を知っているだけで、何かトラブルが起きたときにも幾分スムーズに事が運びます。

そして挨拶へ行った近隣の人の顔も覚えておき、すれ違ったり見かけたりしたら一声かけましょう。

“こんにちは。いつも生徒や送迎車がご迷惑をかけてしまい申し訳ありません。”

といったように。それだけで全然印象が変わります。

学習塾なんだから送迎の車が混むのは当たり前だろ!とふんぞり返っている人より、こちらが迷惑をかけているのは承知している、本当に申し訳ない、という姿勢の人に対しての方が優しくなれますよね。

もちろん近隣ではなく道路利用して通行する人には効果はありません。しかし送迎車が止まるのは学習塾の近隣になるので、必ず挨拶をしておきましょう。

苦情トラブルが発生しないよう、事前に送迎ルールを決める。

送迎車に対する苦情やトラブルを全くの0にすることは難しくても、誰だってできる限り減らしたいと考えます。

そのためには事前に送迎のルールを決め、それを我々と生徒保護者が守るのが一番でしょう。そのルールを、入塾の決まりなどに盛り込んでおくのです。例えば、

“停車する際は通行の妨げにならないようにしてください”

“すでにおやすみになっている近隣の方もいますので、待機中はエンジンを切ってください”

“この場所(地図に明記)はハザードランプが民家に当たってしまいますので、駐車しないでください”

“停車できるスペースには限りがありますので、お近くからお迎えにくる方は徒歩でのお迎えにご協力願います”

“近隣の方や通行者とトラブルになった場合は、すぐ教室にご連絡ください”

“送迎中の事故に関しては責任を負いかねます”

まぁ路駐以外にも色々考えられます。定期的に改訂していくのがいいと思います。

入塾しますとなったら、住所などから車での送迎の可能性を聞き、そこから話を持って行くとスムーズでしょう。

りきち
距離的に確実に車になる生徒は同じ終了時間帯にまとまらないようにしたりする、なども方法として考えられますね。

どうしても自動車は場所をとるので、道路などの限られたスペースに止まっていたら圧迫感があります。

そして、路駐に関してはこちらが迷惑をかける側なので全面的に気をつける。トラブったらごめんなさいです。

また保護者も我が子のためを思って車での送迎をしているのです。そのことも忘れないようにしてください。

こと送迎に関しては、我々学習塾がうまく立ち回るしかありません。

教室を構える場所や周辺の道路状況でもできる工夫は変わってきます。保護者の方々と協力しながら、できる限り周辺に迷惑をかけない方法を考えていきましょう。

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