学習塾を開業するときの届け出や手続き。

学習塾を開業するときは税務署に届け出を。

とかいうとすっごい面倒な感じに思えるじゃないですか。

私は“税務署への届け出”と聞いただけで心の底からめんどくさそうと思いましたよ。正直ね。

でも自分で学習塾を開くんですもの。そういうの全部自分でやらねばなりませんわ。

ただ、こと学習塾の開業に関してはすっごいシンプルです。

“個人事業の開業届出・廃業届出等手続”“所得税の青色申告承認申請手続”

基本的にこの2つだけです。自分一人でやるならこれだけ。しかも2つのうち必須なのは前者の個人事業の開業届出・廃業届出だけ。

りきち
早い話が、これからここで学習塾をやって税金を納めますという届け出ですね。
私は最初は、
“他に人を雇わず、自分一人で”
“法人にせず、個人事業主として”
“白色申告ではなく、青色申告で”
で学習塾を開業することを勧めています。だから青色申告の手続きもしておいてね。

最初から人を雇う余裕なんてありませんでしょ。というか最初から人を頼らない方が良いです。

さらに厳しいことを言うと、開業してすぐになんて生徒は集まりません。スーパーマンならともかく、普通の人間が学習塾を開業したのであれば開業直後に2~3人、半年で5~6人、若干の退塾も考慮して1年で10人いれば御の字でしょう。その後は軌道に乗れば加速度的に増えていきます。

なので、最初はそこまで利益は出ない。私も開業した年は20万円くらいの赤字でした。特殊な事情がなければ法人にする意味はありません。

確かに法人の方が社会的な信用はあるでしょうが、それは主に銀行から融資を受けるときの信用。周りからみれば出来たばかりの学習塾です。法人かどうかは保護者や生徒には関係ありません。

また法人の方が節税できる部分もありますが、利益がなければ節約する税金がありませんよね。悲しいけどこれ、現実なのよね!

りきち
法人は仮に赤字でも最低年間7万円の法人住民税がかかります。個人事業の方がトータルの税金が安い場合も。

そして開業当初は利益がほぼない(あるいは赤字)であることを考えると、確定申告は白色申告より青色申告の方がいいです。

青色申告というと難しそうに聞こえますが、今はソフトを使えば青色申告の申告書も簡単に作成できます。赤字の繰り越しができますし、控除が65万円もある。これは大きいですよ。

りきち
そのうち利益がたっぷり出るんですから、節税になる方を選んでおいた方がいいです。

個人事業の開業届出・廃業届出等手続。

個人事業を開業する場合、この届け出が必要になります。

事業の開始等の事実があった日から1ヶ月以内に、納税地(住民票がある場所)を所轄する税務署の窓口で提出します。多少遅れても何も言われませんが、未提出は怒られます。提出物はちゃんと出しましょう。

自分で持参してもいいですし、郵送でもいいです。

以下は国税庁のサイトへのリンクです。別枠で開きます。

『税務署の所在地などを知りたい方』

↑所轄する税務署の場所はここで調べられますよ。

『個人事業の開業届出・廃業届出等手続』

↑開業届の書式は決まっています。この国税庁のページから入力式のPDFで公開されています。もちろん書式は税務署の窓口へ行ってももらえますよ。

提出用と控え用の二部作成し、控え用は税務署の受付印を押してもらい手元に残しておきましょう。控えは屋号(学習塾名)入りの銀行口座を開設するときなど必要になりますからね。

郵送ではなく直接持参する場合は、“マイナンバーカード(あるいは通知カード)”“運転免許証などの身分証”“印鑑(訂正に使うかも)”を持っていきましょう。

記入してみると書き方がわからないところもあるかもしれません。終わってみるとたいしたことないんですけどね。

どう書いたらいいか微妙そうなら、税務署の人に確認しながら書くのが一番安心です。困った時に相談しやすいように、一度税務署に足を運んでおくのもいいですよ。あまり行く場所ではありませんからね。

りきち
地元の税務署ながら、この届け出を出すときに初めて中に入りました(笑)。

所得税の青色申告承認申請手続。

厳密にはこちらは必須ではありませんが、まず間違いなく提出した方がいいでしょう。

事業開始日が1月1日~1月15日の間であればその年の3月15日までに、1月16日以降であれば開始日から2ヶ月以内に事業を行う場所(納税地)を所轄する税務署に提出します。

これをすぎるとその年は青色申告出来なくなってしまうので、気をつけてください。

りきち
なので忘れないように、開業届と“同時に”そして“早めに”提出しましょう。

『所得税の青色申告承認申請手続』

↑青色申告承認申請書も書式は決まっています。この国税庁のページから入力式のPDFで公開されていますし、税務署の窓口へ行っても書類をもらえます。

開業届と重複する内容もあるので、開業届を先に記入してからこちらを記入した方がいいですね。

一応こちらも提出用と控え用の二部作って押印してもらいましょう。

開業届の控えとは異なり、青色申告承認申請書の控えは未だ私は使用したことはありませんが、いつ何に必要になるかわかりません。なんでも控えはとっておく癖をつけておいてください。

こちらも不明な点があれば税務署で聞いてみましょう。

すっごい失礼なこといいますけど、税務署の皆さん意外と親切ですよ。なんでも教えてくれます。

届け出に難しい手続きはなし。持参すれば一瞬。

『開業freee』

↑今はこんな便利なものがあるようです。これを使えばペンを握るのはマイナンバーのところくらいですね。

りきち
私が届け出を出したときはこんなものはありませんでした。便利な世の中になったなぁ。

もちろん、現代でも古き良き手書きで提出しても何の問題もないです。わかりゃいいんです。

私は今でも覚えています。学習塾やるぞ!ってなって、税務署にドキドキしながら足を運んだときのこと。

税務署内のどこへ行けばいいかなんて知らなかったので、とりあえず近くの職員の方を捕まえて聞きました。

ここでこれを書いて出すんですね。ここの欄はこれでいいんですか?ありがとうございます。

書けた!お願いします。

うん、うん、問題ないね。ぽんぽんとはんこ押して~これ控えね。

りきち
もう終わり!?5分とかからなかったぞ!?

なんか個人事業主になるって特別なことなのかと思ってましたけど、一瞬でなれました(笑)。あっけにとられるレベルです。

私の場合は車で税務署まで10分くらいだったので直接行って手続きをしてしまいました。

あまり税務署は縁がないものと思っていましたが、税務署には結構人が来ていて、今まで自分が関わらなかった世界を垣間見ることができました。

せっかく税務署きたのに5分で帰ってはもったいない。確定申告やe-Taxのパンフレットをもらって読んでみたり、それでわからないところを聞いてみたりしました。

学習塾を開いたとき、私は20代半ばの若造だったので、税務署で直接手続きをしたのは良い勉強の機会になりました。

と同時に、書類を手渡しするとやはり身が引き締まります。わくわくしながら税務署を後にしました。

“個人事業の開業届出・廃業届出等手続”“所得税の青色申告承認申請手続”

学習塾の開業に必要な手続きはこれだけです。簡単ですよ。他の手続きは生徒が集まって規模が大きくなってきたら考えればよし。

これらの届け出を出して、ようやくスタートライン。手続きはぱぱっと終わらせて、本業に全力を注いでいきましょう。

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