学習塾経営するなら知っておきたい業界の特殊性。

学習塾の業界は他の業界に比べて特殊。

どの仕事にも、その業界ならではの常識があります。

これから学習塾の経営するんですから、学習塾業界の特殊性を知っておきたいところですね。

特に他業種に関わっていた人が参入して学習塾を開業する場合は、驚くことが多いです。結構隔離された世界なんですよ。ガラパゴス化といいますか…。

全く別の畑から学習塾業界に来られた方は、今までの当たり前が当たり前でなくなるため、特に注意してください。言われれば確かに、ということも改めて意識しておきましょう。

サービスを受ける人間と、お金を払う人間が異なる。

基本的に商売でお金のやりとりをする場合は、サービスを受ける人間とお金を払う人間が同じですよね。

美容院で髪を切ってもらうときや、レストランで食事するときなどがイメージしやすいです。

しかし、

学習塾の場合は、サービスを受けるのは子どもであり、お金を払うのは保護者になります。

確かに先の例で言えば、子どものために美容院やレストランへいき、子どもがサービスを受けて保護者が支払いをすることもあります。

ただし学習塾の場合、子どもがサービス(授業)を受けているとき保護者はその場にいないのです。

りきち
よっぽど若い子向け(0歳~5歳くらい?)でない限り、保護者同伴の学習塾は聞いたことがありませんよね。

美容院であればカットしている様子がわかりますし、レストランでも子どもが食べる料理を親の目で見ることができます。

でも学習塾はそうはいかない。サービス(授業)を受けている様子がお金を払っている親には見えない。これが学習塾が他業種と決定的に異なる点。

極論、保護者は学習塾が何しているかわからないのにお金払うわけです。すごい話だぁ。

言うまでもなく、信用が大前提で成り立つ商売になります。

特に塾講師のアルバイト経験がある方は、保護者相手のことは教室長などがしてくれていたため、教えている生徒のことのみを考えがちです。

しかしその感覚のまま学習塾経営をすると、保護者に不満を持たれかねません。

あなたが一生懸命生徒を指導していたとしても、その様子は保護者にはわかりません。その場にいないのですから当然です。とはいえ、自分の子どもの様子が気にならない親はいません。

この点を踏まえ “生徒” と “保護者” 双方への視野を養っていく必要があります。

授業の場にいなくても、お金を払っているのは保護者です。入退塾の決定権は保護者にあることを考えると、保護者へのケアも忘れてはいけません。

在庫なし、原価なし、利益率が高く経営が安定しやすい。

学習塾の商品は授業一品です。そのため学習塾には基本的に在庫という概念がありませんよくある在庫過剰で大赤字になるということがないのです。

また紙とペンがあれば授業はどうとでもなるため、原価もほとんどありません。

りきち
まさに無から有を生み出す。そうビッグバンのごとく。(※労力はかかります)

その分、授業料としていただいた金額がほぼ利益につながります(もちろん経費はかかりますけど)。

さらに、授業料はその生徒がいる限り毎月定期的に入ってくる。

つまり、在庫を抱える心配もなく、収益率は非常に高い。学習塾は軌道に乗ってさえしまえば経営が非常に安定しやすいと言えます。

我々にとっては当たり前のことでも、他業種から見たらとてもうらやましいことのようです。在庫を気にして仕入れる量を計算して、原価がいくらで…と計算しなくていいわけですから。経理も楽ですよ。

その反面、この特殊さのせいからか、学習塾の経営者はコスト意識に乏しくなりがちです。なまじ経営が安定してしまうと初期のような努力をしなくなる…。無論その先は…目も当てられません。

勢いがなくなってきた学習塾が、あっという間に教室をたたむのは珍しいことではありません。このままではまずい!と気がついたときには取り返しがつかなくなります。

崩れかかった経営の立て直しは、0からではなくマイナスからのスタート。言うまでもなく相当の労力が必要になります。安定しやすい業種とはいえ、経営者としての努力はし続ける。その意識が重要になります。

お金をもらう側なのに“先生”と呼ばれ、頭を下げられる。

学習塾は医者や弁護士などと同じく、学習塾を開けば最初からいきなり“先生”と呼ばれます。

難しい資格を持っている専門職の人ならともかく、何の資格も必要ない学習塾の人間に対して、お金を支払う保護者の側からですよ。

冷静に考えれば、一般的なサービス業では考えられないことです。

そこで自分はえらいと思い込んでしまったらアウトです。ふんぞり返って努力しなくなる。保護者も生徒も、建前上“先生”と呼ぶだけで、えらいと思っているかどうかはまた別の話です。

りきち
先生と呼ばれるのは、あだ名か何かくらいに考えていればいいです。

生徒とはいっしょに学力を高めるパートナーとして、保護者とは子どもの成長を願う大人として、尊重し合いたいものです。

保護者生徒に慕われたとしても、謙虚な姿勢は持ち続けてください。

実るほど頭を垂れる稲穂かな。

自分の常識は他人の非常識。

サービスを受ける人間と、お金を払う人間が異なる

在庫なし、原価なし、収益性が極めて高く経営が安定しやすい

お金をもらう側なのに“先生”と呼ばれ、頭を下げられる

以上3点が他業種と学習塾が異なる点です。

りきち
私は学習塾畑を歩いてきたので、むしろこれらが当たり前でした。

しかし、他業種から見ればそうではない。

自分の常識は他人の非常識とは言い得て妙ですね。

学習塾に携わる仕事をしていると、学習塾関係以外の社会人と接する機会がとても少なくなります。

学習塾の仕事は夕方からが本番。一般的な勤め人はちょうどその時間に定時です。華の金曜日といえど、飲みに行く時間もあまり合いません。

りきち
だから私は土日を意地でも休んで、旧友と会ったりしています。

独りで学習塾を経営しているとどうしても視野が狭くなります。そうして学習塾業界のガラパゴス化が進んでいくとな…。

繁盛している学習塾の先生とお話すると、

りきち
なんでそんなに他の仕事に詳しいの!?

と驚かされることも多いです。ビジネスの観点から、他業種のこともよく勉強しています。

広い視野を持ってアンテナを張っていると、ピンとくる情報が入ってきてアイデアがひらめくのでしょうな。

他を排除するのではなく、ヒントを得る。我々も日々勉強です。

もちろん学習塾を経営する以上、上の3点の特殊性は必ず肝に銘じておいてください。

しかし、この特殊性を踏まえた上で他業種と比較すると、アイデアが結構浮かびます。

自分だけのアイデアを使った学オリジナルな塾を作れれば、差別化につながりますよ。

どこにヒントがあるかわかりません。他業種のことも積極的に学んでいきましょう。

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