入塾金や入会金は何のため?意味ある?

入塾金とる?とらない?

生徒が入塾するときに入塾金を支払う。私が学校に通っていた20世紀終盤は比較的スタンダードな考え方でした。

学習塾を経営するということは日々経費がかかり、利益を出す必要があります。なので、入塾金の設定も一理あると思います。

とはいえ先に言ってしまうと、私の塾は入塾金をとっていません。

理由は、私は“入塾金をとる理由を保護者にはっきり説明することができないから”です。

りきち
でも、月謝は結構高めです(小声)。

月謝は授業に対してのお金、教材費は教材を用意するためのお金としてそれぞれのご家庭からいただきますね。では入塾金とは…?そりゃとれば利益はあがりますが、それは保護者に胸張って説明できません。理由なきお金をとることはできないです。私はね。

もはや入塾金は、アパート借りるときの礼金のように慣習化している雰囲気すら感じます。

もちろん現在も、入塾金を設定している塾はありますよ。誤解して欲しくないのは、私は決してその塾を否定しているわけではありません。入塾金として設定しているということは、それだけの意味があるのでしょう。人それぞれ考え方はちがいますからね。

りきち
理由が意味があってとるお金なら何の問題もありません。ただ、その逆も然りです。

なので私はあくまで入塾金はとらない派の考えです。そちら向きの記事になりますので、ご了承いただきますようよろしくお願いします。

入塾金の意味は?…裏事情は?

もちろん、私とて開業するときに入塾金を設定するか迷いました。

でも設定する理由を調べて考えていると、

りきち
仮に入塾金の意味を突っ込まれたら、あんまり言えないなこりゃ…。

なので入塾金の意味を保護者に説明できないだけで、設定する目的はおおよそわかっています。

ここでは入塾金の意味や目的について説明していきます。

私が思いつく理由は主に5つ。

広告費の回収

退塾の防止

事務作業代

キャンペーン用

卒業間近の駆け込み入塾を暗に防ぐ

では、ひとつひとつ説明していきます。

広告費の回収

入塾金の目的のひとつに、その生徒を入塾させるのにかかった広告費の分、という考え方があります。

学習塾は仕入れも在庫もほとんどないサービス業であり、初期費用と家賃を除けば基本的に大きな経費は発生しません。そんな学習塾が大きく経費を割くもの、それは広告費です。

例えば新聞折り込みチラシをまく場合、枚数にもよりますが一回に10万円~くらいかかります。折り込みチラシを数回実施するだけで結構な金額になるのです。

その先行投資分を “お金をかけて撒いたチラシをみた家庭が入塾した段階で、少しでも回収しておこう” という発想です。

まぁわからなくもないですけど、それを入塾金でやるのはどうなんでしょう。それも含めた月謝設定にすればいいのでは?とも思います。でも途中退塾される回収しきれないとか、そんな感じなんですかね。

退塾の防止

退塾しづらくするという目的も一応あるようです。

アパートを借りる際の敷金とは異なり、入塾金は退塾したとしても返金はされません。礼金のようなものです。

保護者
高い入塾金を払って入塾したのに、塾を辞めてしまうというのはもったいないわ…。

と思ってもらう意味もあるとかないとか。

正直、この意味見たときに入塾金とらんでええわと決心しました。

…これで生徒を塾に引き留めていてもお互いが損だと思います。

事務作業代

事務作業料としての入塾金。これは私もなるほどと思いました。

生徒が入塾した場合、その子専用の進度表やファイルなどが必要になる場合があります。そうすると、それを作成する手間がかかりますね。入退塾をメールで知らせるシステムに登録をする等も考えられます。また年度途中での入塾であればテキストの発注も別途行う必要があり、まとめて注文するときに比べ送料がかかります。

授業料はあくまで授業の対価であり、それ以外の手間賃として入塾金をいただくというわけです。

一人入塾したときの雑務の量は学習塾によって異なりますから、入塾したことによって時間がとられるのであればお金をとるのもいいと思います。

キャンペーン用

キャンペーン用にあえて入塾金を設定している場合もあります。これやりすぎると法律にひっかかりそうですけど。

入塾金を先に設定しておけば、

“入塾金○○円のところ、新規募集キャンペーンにつき○○日まで無料!”

“在塾生の紹介状があれば、入塾金○○割引!”

“兄弟姉妹の入塾であれば、入塾金は半額です!”

“他塾からの転塾の場合、入塾金はかかりません!”

など、一応お得感を表現することができます。本来かかるものがかからないというわけなので。

これが入塾の最後の一押しになるかもしれないので、まぁ…わからなくはない。

りきち
ただ…お得だからその学習塾へ行こうという家庭が入塾してくるのは、私はちょっと嫌…。

むしろ学習カリキュラムの都合で年度途中の入塾が多いと困るという場合に、キャンペーンで生徒の入塾時期を調整することができる程度の認識の方がいいと思います。

卒業間近の駆け込み入塾を暗に防ぐ

学習塾の側の本音を言ってしまうと、新しい生徒を迎え入れるにしても、すぐ卒業してしまう受験生の入塾はあまり嬉しいものではありません。

手がかかる上に、すぐに卒業ですから。

そこで、だ。

基本的に入塾金は、学年にかかわらず同一になりますよね。

学習塾からの卒業の時期は決まっているため、入塾金が設定されていれば、学年が上がってからの入塾ほど入塾金は割高ということになります。

卒業まで少しの間通うだけなのに入塾金を払うのも…と思ってもらう効果もなくはないでしょう。受験生の駆け込み寺化を防ぐと。

これはとにかく生徒が欲しい開塾直後には使えない手でしょうけれど、考え方としては筋は通っています。

りきち
別に入塾金を設定しなくても、受験生の7月以降の入塾はお断りしますとかホームページに書いておけばいいんですけどね。

管理人りきち的まとめ。

最近では “入塾金はなぜあるのか?” という疑問を持つご家庭も増えてきています。個人的にはごもっともです。

そもそも仕事のお金は何かの対価に受け取るものですからね。

なので入塾金を設定するならば “入塾金はなぜあるのか?” と保護者に聞かれたときに、“○○というわけでお願いしています” と堂々と答えられるかが重要になります。

内心疑問に思っていても言わない人もいますので、むしろ聞かれなくても入塾面談のときにこちらから説明してもいいでしょう。その方が誠意が伝わります。

りきち
いただくお金の理由に詰まってしまっては、支払う側は不信感を抱きます。学習塾は信用が大切です。

それか、例えば先にあげた事務作業代のような理由で入塾金を設定するのであれば“入塾金”という名前を変えてわかりやすくするのも手です。

また、入塾金が収益に大きく影響しそうなのであれば(それはそれでどうかと思いますけど)、入塾金をとらずに月謝を少し高くするというのも方法です。

例えば中学3年間(36ヶ月)学習塾へ通う子の入塾金を1万円としたら、入塾金を設定せずとも月々の月謝を300円あげるだけでペイできますからね。

今やインターネットを通じて様々な情報が飛び交う時代です。ちょっと調べるだけであらゆる情報が手に入ります。

なんで入塾金?と思う人は当然に増えてきていますよ。

お金のことはとてもデリケートな問題です。

自分が何のためにもらうお金なのか。

そのことを自信を持って相手に説明できるのか。

その説明で相手は納得できるのか。

信用がなければ誰も自分の子どもを預けようとはしてくれません。学習塾の生命線である信用を失わないためにも、お金のことはとにかくクリアにしてくださいね。

おすすめの記事