教科書は教室に置きたい!でも入手方法は?

学校の教科書は、教室にないと困る。

学習塾で指導する内容は、全て学校の教科書に沿ったものになります。
したがって、あなたが開業する学習塾の対象学校と対象学年で使用している教科書は全て教室に用意しておかなければ話が始まらないですよね。指導の指標になるものだもの。
そりゃもちろん教科書は学校で生徒一人ひとりに配布されていますが、それを塾へ毎回持ってきてもらうのは生徒の負担になります。
生徒が教科書を塾へ持ってきたとしても、今度は学校へ持って行くのを忘れるリスクが高くなります。学校の忘れ物は成績に影響してしまいかねません。
そのため、学校で使っている教科書を塾へ持ってこさせるのではなく、教室で自由に使えるよう置いておきましょう。

指導の指標のみならず、教室で簡単に手が届く場所に教科書があれば、生徒が調べたいものがあったときにすぐ教科書を手にすることができます。

また、予習を進めたあとに学校の教科書そのものに触れておくと、生徒も安心して学校の授業に臨むことができます。

りきち
ちなみに私の塾では、英語の教科書を全員に配布しています。がんがん書き込んで予習をするためですね。

今学校の授業でこのあたりをやっている、ここは飛ばして先にこっちをやっているなど、学校の進度を説明してもらうときにも置いてある教科書が使えるのです。定期テスト範囲の把握もしやすいですね。

学校の教科書の入手方法。

学校の教科書、欲しいですね。3冊ずつとか本棚に並ぶと非常に美しいですよ。うっとり。

んじゃ、学校で使っている教科書はどのようにして手に入れればいいのか。

例によって学校の教科書は一般書店に並んでいません!困った!

りきち
なんで並べてないんだろうなぁ…。大人の事情かなぁ…。

当然我らがアマゾンにもありません。

あるのは教科書ガイドだけ。代用できなくもないですけど…どうせなら本体が欲しいですね。

はい。結論を言いますと、教科書の入手方法は

教科書販売を取り扱っている書店へお願いすれば買えます。

結局本屋じゃね~か!と言いたい気持ちはわかる。でも、どの本屋さんでも売っているわけじゃなくってよ。

“一般社団法人全国教科書供給協会”

↑開業予定地域の教科書販売店はこちらから探せます。

で、その販売店へ電話して “○○の教科書が欲しい” とお願いして取り寄せてもらうのです。教科書販売店とて、教科書が他の本といっしょに並んでいるわけではありません。要するに販売代理店みたいなものですね。

りきち
東京の“第一教科書”のように、直接行って買えるところもあります。全てが教科書や教材でたまらない空間ですよ。

教科書を買うときの注意点。

教科書には値段が書いていない。

若かりし日を思い出してみましょう…つまらない授業のときにわけもなく眺めていた教科書の裏表紙。

教科書の値段、書いてありましたか?

はい、教科書には値段が書いていないのです。プレゼントみたいだぁ。かといって無料なんてことはありません。そこそこします。

“教科書定価表”

なので事前に調べておきましょう。

教科書販売店に電話で注文するなら、事前に合計金額を聞くこともできます。ただ直接買いに行くと、レジに行くまで値段がわからないというとっても怖い状態になります。…んまぁ、お店の人に聞けばいいんですけどね(笑)。

また教科書の値段がわかれば、それに応じた教材費なども設定しやすいですね。

りきち
教科書の単価は普通の金額でも、かけ算すると結構な額になって驚くときもあります。500円だって、10冊買えば5000円ですからね。

希望通りすぐ手に入るとは限らない。

教室の規模にもよるでしょうが、学習塾で教科書を用意しようとなると1冊2冊では足りませんよね。いっぺんに数冊数十冊注文することもあると思います。

しかし、教科書の在庫は教科書販売店とてそんなに持っていません。

1冊2冊であれば在庫があるかもしれません。しかし、在庫がない時や冊数が足りないときは取り寄せることになります。

その場合はそれなりに日数がかかるので、余裕を持った注文を心がけましょう(自戒)。

また、新年度に使う教科書の一般用販売は4月中旬を過ぎてからになります。学校への供給を優先するようです。まぁわからんでもない。

去年と同じ教科書であれば、去年のを購入すればいいだけなので特に支障はありません。

しかし、教科書が改訂される年度のときは話が別。始業式が終われば、生徒達は学校で改訂された教科書を手にしているでしょうが、我々一般人が手に入れる方法はありません。たまに持っている塾がありますけど、問題にならんのでしょうか。

その間、どうつなぐかも考えておきましょう。

りきち
仕方がないので、そのときは私は教科書ガイドを買っています。ちょっと高いけど仕方ないね。

教科書改訂の時期を見誤らない。

現在の教科書は、数年に一度のペースで内容が改訂されていきます。

その改訂にともなって、教科書の内容が若干変わるのです。データや計算の数字が変わったり、同じ内容でも載っているページが少しずれたり、新しい内容が盛り込まれたり。

そのまま使うと生徒の混乱のもとになるので、年に一度教科書のまとめ買いをする必要があるのです。

学習塾を開くからまとめて教科書を買うぞ!となったのに、タイミングによっては買ってもすぐに教科書が変わってしまうこともありえます。なので、教科書を用意する際は次回の改訂時期を調べておきましょう。

ちなみに教科書の中には、学年をまたいで使う教科書もあります。

私の地域では、中学1年のときにもらった歴史の教科書は中学3年の夏まで使います。なので、

こんな場合もあります。古い教科書もすぐには処分せずにとっておきましょう。

重い。

教科書は書籍です。紙です。ちりも積もればなんとやら。買えば買う分だけ重くなります。

りきち
そう、学問の重みです。(これは座布団1枚!)

これ、単純すぎて見落とす人多いのです。わかってても忘れたり。はい、それ私です。

教科書を取りにいくときは自動車で行きましょう。書籍が詰まったダンボール抱えて人力で帰ってくるのは無謀です。

なので、教科書販売店に駐車場があるかどうか前もって確認しておいてください。

近くで駐車場がないところよりは、多少離れても駐車場がある販売店で買うことをおすすめします。別に最寄じゃなければ売ってもらえないなんてことはないですからね。

もし自動車がなければ、宅配してもらえるか販売店に相談してみてください。私のところはだめでしたけど…(泣)。

まとめ。

学習塾ですもの、とりあえず主要5科目の教科書は必須でしょう。

生徒によっては、教科書を暗記用にもう一冊欲しいと相談してくるかもしれません。

教材費をとって配布してもいいですし、近くのこの書店で買えるよとさらりとアドバイスしてもいいですね。

りきち
自分の教科書にミルクティこぼして、べたべたになっちゃったどうしよう!と泣きついてきた生徒もいたなぁ。

教科書は学習塾の指導の根幹になるので、仮に開業したてて生徒がいなくても指導予定の学年の教科書はすべて熟読しましょう。間違っても、生徒が来たら買えばいいやとか思わないでくださいね。

教科書の販売店は、これから長くお付き合いしていくお店になります。話しやすい関係を築いておけば、貴重な情報が入ってくるかもしれませんよ。

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