月謝の集金方法。個人塾なら月謝袋に限る。

結局、月謝袋が一番いい。

学習塾の収入は、月々支払ってもらう月謝が全てになります。大事なお金です。
その月謝をどうやって集めるか。それも考えておかねばなりません。
結論から言えば、生徒50人くらいの個人塾であれば月謝袋がベストです。

管理人の塾でも月謝袋が現役。

現在の私も、月謝袋で毎月の月謝を集めています。
月末あたりに金額のかかれた月謝袋を生徒に配布して、今度の授業のときに持ってきてもらうスタイルですね。

りきち
月謝袋を作ってしまえば、保護者の側も我々の側も特に面倒な手続きが必要ないのが大きいです。

万が一退塾となっても、翌月の月謝袋を渡さなければいいだけ。勝手に引き落とされるなど余計にお金をもらうことはありません。

また基本的に保護者がお金を入れるため、月謝袋は必ず保護者の手に渡ります。なので私の塾では、お知らせのプリントなどは月謝袋に入れています。“お知らせ入り” みたいな付箋を貼っつけてね。

これで、連絡漏れがかなり少なくなるのです。生徒が月謝袋を持ってきたときにお知らせが入っていなければ、保護者がプリントを手に取ったということですから。

りきち
生徒にプリント渡すだけだと、保護者が見たかどうかこちらはわかりませんからね。

また、反対に月謝袋を通して保護者の方から連絡のお手紙をいただくこともあります。ちょっとアナログですけど、通い袋みたいで便利なんですよ。

しかし月謝袋の場合、生徒がかばんから月謝袋を出すのを忘れることがあることがありえます。月謝袋が返ってこないなぁと思ったら、テキストにつぶされてかばんの底で発酵していたりね。

まぁほとんどの保護者の方は月末に月謝袋が出ていないと子どもに確認しますけども。

反対にお金を入れて持ってきたけど、私に渡すのを忘れてそのまま持って帰ってしまうとかもあります。大金を持ち歩き続けるので、あまりよろしくないですね。

それらの対策として、私の学習塾では月謝袋をジッパー付きのファイル袋に月謝袋を入れて配布しています。

典型的な月謝袋サイズの長3封筒であれば、B5サイズのファイルにすっぽり入ります。A5だとぴったり過ぎてちょっと入れるのにひっかかります。

何気に結構大きめです。家であれ教室であれ、カバンを開けるとすぐにこのファイルが目に入り、ばっちり気がつくわけです。この方式にしてから発酵が減りました。

また、月謝は月の途中からの入塾で日割り対応して端数が生じる場合もあります。ファイル入れとけばその小銭もこぼれません。

ちなみに、図らずも防水対策にもなってくれています。

りきち
中学生(特にメンズ)は、雨降ってても平気な顔して自転車で来ますからねぇ。

時々保護者の方からこう言われます。

保護者
月謝袋でファイルでって、これファイルだけでいいんじゃないですか(笑)。
それは私も思いますが、月謝袋としての体裁がだな…。あとお金が直接見えないから一応…その…あの…。
はい次!

月謝袋のデメリットは紛失と盗難。

月謝袋のデメリットはわかりやすいです。“紛失”“盗難” の恐れがあることです。

とはいうものの、

紛失はまだしも、月謝を盗む生徒がいるなんてこと自体私には信じられません。ありえないでしょ。しかし他の学習塾のブログなどを見ていると存在しうるみたいです。まじですか。

私も学習塾を開業して10年以上経ちますが、紛失や盗難も一度もありません。普通そうそうあるもんじゃないですよ。

りきち
というか、悪く言えばそんなレベルの人達を相手にしていないのかもしれませんが…。

紛失も盗難も、一番の対策は客層を選ぶこと。そして “この先生にはちゃんとしないとダメだ” と生徒に思わせる事だと思います。

私?私はそんなたいそうな人間ではないです。そのへんのおじさんお兄さんです。

でも、

生徒達には

“けじめはつけろ”

“やるべきことはしっかりやれ”

“相手の立場に立って考えなさい(次に机を使う人のことを考える)”

と体験授業の段階から言っています。

そして、それを私自身も実行しています。口だけの人間にはなりたくないからね。

なのでその点に関しては説得力があるのだと思います。

生徒の心を律することは学習塾の雰囲気にも関わりますので、あなたなりのやり方で生徒を惹きつけてください。

結局それが諸々のトラブルの対策になります。

絶対に生徒を責めたり疑ったりしない。

“大事なお金をどうしてなくすんだ!!”

“お前が盗んだんじゃないのか!?”

もう最悪です。紛失や盗難が起こったとしても、というか何事でも、絶対に生徒を責めたり疑ったりしないでください。

特にお金がからむことでは一大事。一発で信用が失墜しかねません。

もし何かトラブルが発生してしまったら、自分に隙があったととらえた方が気が楽です。

りきち
一生懸命指導してきたつもりが、どこかいたらぬ点があったのかな…。

トラブルに対しては、私は全てそのスタンスでいます。

何事も、人のせいにしても何にもならないんですよ。

いやもちろん気持ちはわかりますよ。特に盗難の可能性がある場合なんて “絶対に許さない!証拠を突き止めて、その子の将来のために教育的指導をしなければ!” とか思う人もいるかもしれません。

しかし、もしその子が本当に月謝を盗んでいたとして、その後大人になって盗みをくり返しそうであっても、我々学習塾風情になんとかできる問題ではない。専門病院や実親の管轄です。

そもそも我々学習塾の仕事は成績をあげること。そのために保護者からお金をいただいています。証拠探しをする暇あったら、生徒達の成績がどうやったらあがるか考えるべきなのです。

りきち
ただ、こちらも働いた分のお金はもらわねばなりません。紛失であれ盗難であれ、もう一度月謝をお願いすることになります。警察に遺失物届けを出すと三者面談で確認をした後でね。

確かに紛失と盗難に対策は色々考えられます。

しかし、もはや地震や台風等の天災みたいなもの。いくら対策していても起こるときは起こるでしょう。人のやることを完璧に防ぎようはないです。

私は今のところ運がいいだけなのかもしれません。

極稀に起こるかもしれないことに神経をとがらせるのではなく、“起こったときにどう受け止めるか” を準備しておくことの方が重要です。

“起こることの全ては、自分に原因がある”

りきち
気持ちの切り替えしやすいですし、次どうしたらいいかと考えるので成長もできます。

月謝袋以外の集金方法も考えたけど…。

これでも私も、月謝袋以外の集金方法を考えたことはあります。

まぁはっきり言えば “月謝の盗難がある” と知ったときですね。

月謝袋以外では、“銀行口座に振り込み” “口座自動引き落とし”“クレジットカード” などがあります。

いずれも入金の記録が第三者に残るというメリットがあります。

りきち
しかし、結局どれもピンきませんでした。

銀行口座振り込みかぁ。

あなたの銀行口座へ保護者にお金を毎月振り込んでもらうスタイル。もちろんあなた個人の口座ではなく、学習塾の屋号が入った口座を開設しましょう。

個人事業主でも屋号入りの口座を開設できます。“○○塾 りきち”みたいな感じで。

メリットとしては親が直接お金を口座へ振り込むため、子どもとのお金のやりとりがなくなり、それ系のトラブルが減ることが考えられます。

でも振り込み手数料どうしましょう。家庭によってメインバンクは異なります。そうするとあなたと同じ銀行と他の銀行で手数料に差異が生じますね。

りきち
そりゃ仕方ないとも思えますが、どうも私は不公平感がぬぐえませんでした。

では、振り込み手数料をあなたが負担しますか?

学習塾の月謝レベルの金額なら、1件300~400円の振り込み手数料がかかります。

年間で “300円×生徒数×12ヶ月” 円の負担計算になります。これ馬鹿にできない金額ですよ。

そして何より、銀行口座振り込みでは月謝の支払い忘れを防ぐことができません。

保護者が支払いを忘れたら、結局その分遅れることになります。

う~む。

口座自動引き落としorクレジットカードかぁ。

毎月決まった日に、銀行が保護者の口座から月謝分を引き落とし、あなたの口座に入金されるスタイル。

あるいは、保護者が登録したクレジットカードから月謝が支払われるスタイル。

いずれも、現在では回収代行会社に依頼することになるでしょう。

自分でクレジット払いをするったって、いちいち教室にクレジットカード持ってこられても困ります。保護者も嫌でしょう。現実的じゃないわ。

自分で口座自動引き落としの手続きを銀行としようとすると、保護者の口座情報の控えをあなたが保管しておかねばなりません。

そんなん持ってたくないです。なくしたら大問題だし。

回収代行会社を挟めば、そちらに保護者の情報を登録してもらえるというわけ。

この月謝の支払い方法も、子どもを介しませんし、銀行振り込みとは異なり親自身も銀行へ行く手間が省けます。

ただこれ、手数料がそこそこかかるんですよね。口座引き落としならともかく、クレジットカードなら3%くらい。年間の売上1000万だったら、手数料だけで30万円。会社によっては初期費用とかも必要。自分の学習塾の規模からして、その費用がどれだけを占めるか。

まぁ、じゃあ百歩譲って手数料はよしとしましょう。

回収代行会社の登録を保護者の方にお願いするの、私はなんか嫌なんです。

こういうと誤解をされるかもしれませんが、

たかが個人がやっている学習塾ですよ?

保護者はそのためだけに、自分のクレジット情報や口座情報を回収代行会社に登録しなければならないのです。どうなんでしょうなぁ。

りきち
大きな会社の学習塾ならまだしも…ねぇ。

そして何より、

いやないとは思いますよ?ないとは思っているんですけど、不正アクセスとかすごい問題になっている昨今。回収をお願いしている会社から情報が流出したとかってなったら…。

もちろんその会社から謝罪があるでしょうが、それを利用していた学習塾も当然保護者の皆様に謝らなければなりませんよね。しかも信用問題にもなる。

なんで他のやつの後始末を私がしなきゃならないんですか。ことさらお金関係の問題で。

しかも回収代行業者に依頼しているということはこちらもお客なんですよ。でも、我々が矢面に立たされかねない。どういうことだよ。

私は基本的に、

自分でやって自分で責任負いたいのです。

当たり前ですけども、自分でやったことならいくらでも責任とりますよ。

りきち
その方が悔いが残らないですから。

まぁ、これは私個人の意見ですけどね。

あと、回収代行業者のホームページを保護者が見てしまうと…、

“保護者の方も現金に触らないので、お金を支払っている意識が薄れ、退会しづらいです”

りきち
なんちゅう宣伝文句や!?

“個人塾 クレジットカード 不安” とか検索しても回収代行会社のホームページが出てきますので、こういうのが保護者の目に入らないかなぁと憂慮。

う~む。

管理人りきち的まとめ。

お金で信用は買えませんが、お金のトラブルで信用は簡単に失墜します。

まして学習塾という教育に携わる場。お金のことには殊更誠実でなければなりません。

私が現在も月謝袋でお金を納めていただいている一番の理由は “お金に対する意識” です。

保護者の方は月謝袋にお金を入れるとき、“学習塾が払っているお金に見合っているか”を、

生徒が保護者から月謝袋を受け取るとき、“親の働いたお金で塾に通わせてもらっていること”を、

そして私が生徒からお金を受け取るとき、“いただいているお金の価値をしっかり提供できているか”を、

月謝袋ひとつで、これだけの意識が生まれます。お互いがそれぞれお金のことを意識する。それが信頼関係の元になるんじゃないでしょうか。

りきち
これまで大きなトラブルがないのも、皆様の意識のおかげです。

もちろん、学習塾をばんばん拡大して200人300人生徒を抱えたいという人は最終的には回収代行会社に頼んだ方がいいと思います。物理的にさばききれなくなるでしょうから。

しかし、それでも最初は月謝袋で十分ですよ。そしていずれ回収代行会社に依頼したとしても、お金に対する初心は忘れないようにしたいですね。

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