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とにかくホームページは真っ先に作る。
今の時代、まして子どもの学習塾を検討する保護者の世代で、インターネットを使わない人は皆無でしょう。気になるものがあれば、ます家のパソコンか手元のスマホで調べるのが常です。
「新しく塾ができました!」
「ここはこんな塾ですよ!」
「お問いあわせはこちらへどうぞ!」
手軽に自塾を知ってもらうのに、一番のツールがホームページなのです。チラシは一度折り込まれれば終わりですが、ホームページはウェブ上でいつでも閲覧することができますから。
確かに、小さい個人塾でホームページがない学習塾も存在しますよ。
そういったところは、昔から長く開いている学習塾がほとんど。つまり大ベテランの先生が昔からやっていて、地域の保護者のほとんどがどのような学習塾か大体わかっているということ。
もはや仙人がやってる学習塾です(賛辞)。
しかし、新しく開業した場合はそうはいきませんね。
“入塾の決定権のある保護者に、いかにしてこちらの情報を伝えるか”
生徒を獲得するために重要なことです。
くり返しになりますが、インターネット環境が整備された現代では、誰もが気になったことをグーグルやヤフーで検索をします。
「子どもを塾へ行かせたい。近くにないかしら。」→「検索してみよう。」
「新しい塾ができた。」→「検索してみよう。」
「あの塾は評判がいいと聞いたけど、どんな塾だろう。」→「検索してみよう。」
どの保護者も必ず事前にインターネットで検索してから問い合わせを考えます。
その時点で自塾のホームページがなければ、保護者は知りたい情報を得ることができません。
よほど評判のいいケースは別として、新しくできた得体の知れない学習塾にそこまでの労力をかける保護者はいません。検索して情報がなければ、選択肢から外すだけなのです。
少子化が進み、保護者も子ども一人一人に十分に手をかける親が増えてきています。
その大切な子どもを預けるわけですから、教室や講師の雰囲気、どれくらいの費用でどのような指導をするのか、しっかり調べて当然と言えます。
かつてに比べ、相当にシビアな目で学習塾を見定めているのです。
“自分の学習塾の情報をオープンにし、どのような学習塾か周囲に知ってもらう”
“相手方が知りたいと思ったときにすぐに情報が提供できる状態にする”
そのためにはホームページを作るのがベストなのです。
ホームページ制作依頼の基礎知識。
今の時代、ワードプレスのテンプレートなどを使えば自分でホームページを作成することもできます。
まぁ、得意な方は自分で作ってもいいんじゃないでしょうか。
私はホームページなんて作ったこともない超ド素人でした。
それでも、一応調べ調べ自分で作ってみたんです自分の塾のホームページを。一生懸命えいさこいさって。すげぇ時間かかりました。
こんなガタガタのホームページでしっかり指導しますとか、なんだかなぁ。
幸運にも私が依頼した方は大変親切で、様々なことを教えていただきました。その体験談から、あらかじめ確認したい業者への質問事項をまとめました。よろしければ参考にしてください。
ホームページの作成にはいくら必要なの?
作成後は、どんなお金が必要?
スマートフォンに対応しているの?
解約した場合、今使っているホームページはどうなるの?
大きく分けてこの4点。
ホームページの作成にはいくら必要なの?
当然の質問だと思います。ただ、即答できる業者はいません。
なぜなら、基本的な制作料金はどんな希望をするかで変わるからです。
よくある考え方が、ホームページの作成は「家」を建てることに例えられます。家を建てるのにいくら必要なのか、それは作りたい家によって変わってきます。
豪邸を作りたいのであれば高額の、小さな小屋であれば控えめの、細部にこだわるのであればこだわった分だけの金額が必要になります。
つまり「いくらかかるか?」の問いに対して、「どのようなホームページを作りたいか?」と業者は尋ねてきます。
なので、あらかじめ裏紙などに「どんなレイアウトやページ数」で、「どのような情報や写真を載せたいのか」ざっと青写真を書いておきましょう。
しっかりした業者は丁寧に相談に応じてくれます。ホームページは学習塾の顔。なので、納得するまで十分に話し合ってください。
作成後は、どんなお金が必要?
ホームページを維持するにはお金がかかります。
え?そうなの?作って終わりじゃないの?と思われた方、そうなんです。私も驚いたの。
どの業者にお願いしても、月々のサーバー代とドメイン代は必須です。言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。
サーバー(土地)を借りてその上にホームページ(家)を作り、ドメイン(住所)を借りて看板を立てておき、検索した人がホームページ(家)に来られるようにするといった感じ。
基本的にサーバーもドメインも借りるため、自分で作っても、そのレンタル料は必要なのです。
無料のは余計な宣伝が入るのでおすすめできません。自分の学習塾のホームページで、他塾の宣伝が入るのはいかがなものかと思います。
このサーバー代とドメイン代を自分で払っていくのか、業者を通して払うのか確認しておきましょう。
また、メンテナンス代という費用がある業者もあります。
無数の情報があふれているインターネット上では、日々検索順位が入れ替わっています。同じ言葉で検索しても、1ヶ月後には出てくるページが変わっていることも珍しくありません。
その検索順位が有利になるように(自塾が検索結果の上位にくるように)定期的にホームページの内部を調整してくれる業者もあります。
私も専門ではないので、その他どのようなメンテナンスがあるのかはわかりません。“月々のメンテナンス代”のような項目を見たら、具体的にどのようなサービスをしてくれるのか確認したいです。
そして、作成後に内容を変更したいとなったときにかかる費用も考えられます。文章の変更や写真の差し替えなどの作業にはいくらかかるのか、事前に相談しておきましょう。
私個人の考えとしては固定費は増やしたくないので、サーバー代とドメイン代以外に費用はかからない方がいいなぁと思います。
スマートフォンに対応しているの?
少し前までは、ホームページはパソコンから見るものでした。ところが、現在ではスマートフォンから見る保護者の方が多いのです。
パソコンとスマートフォンでは画面の大きさが異なるため、見やすいデザインはそれぞれ変わります。
最近ではレスポンスウェブデザインといって、パソコンやスマートフォンの画面の大きさに合わせて自動的にデザインが調整される仕組みが流行っています。
依頼した場合、ホームページはスマートフォンから見たらどうなのか。スマートフォンに対応するようにする場合は追加費用がかかるのか。確認しておきましょう。
解約した場合、今使っているホームページはどうなるの?
ホームページにも、小説や絵などといっしょで著作権というものがあります。
たとえ自分の学習塾のホームページであり、こちらがお金を払ったとしても、作成した業者の側が著作権を持つことがほとんど。
つまり、万が一「今のホームページの評判がいまいちだから他の業者に作り直してもらおう。」となったときに、業者が著作権を持つ現在のホームページがどのような扱いになるか事前に確認をしておく必要があります。
業者が著作権を持つ、つまり画像やイラストはそのまま使用出来ない可能性が出てきます。その場合はまた最初から作り直し。手間がかかります。
解約時の対応は業者によりけりです。希望があれば著作権を売る業者も。最終的に契約書にも書かれていることとはいえ、あらかじめ確認しておいた方が賢明です。
管理人りきち的まとめ。
とにかくホームページは必須。そしてそれを自分で作るか業者に作ってもらうかです。
私は “ある程度は自分で作ってみて、最終的に業者に作ってもらう” のを勧めています。
自分で作ることでホームページのことが多少なりわかるようになり、作ってもらったホームページに対しても興味や関心が沸きます。
ここはなぜこうなのか。こうしたらどうだろう。みんなどこを見ているのかな。変な言い回しはないかな。
ホームページは、学習塾の生徒集客の要になります。自分でも考えられる程度の知識はつけておかねばなりません。
ホームページ制作を業者に依頼すると、「本当にこんなにかかるの?」という気持ちになることもあるかもしれません。何せ実際の物体が目の前にあるわけではないですからね。相場もあってないようなものですし。
ただ業者も商売でやっているので、利益を出す必要があります。その上での値段なのです。
こちらは消費者の側なので、存分に比較検討をしていきましょう。いくつかの業者に見積もりを出してもらい、内容や対応を十分に検討してください。
会社などとは異なり、個人事業主の場合はお金の使い方を決めるのは全て自分。自分が決めたことで失敗しても、誰かを責めることはできません。
これから先のことも考え、様々な情報に右往左往しないよう、自分の価値観を明確にしていきましょう。
ホームページの制作のように相場がないものを検討するのは、自分の判断基準を考える絶好の機会ですよ。
ホームページは学習塾の顔、その出来によって周りに与える印象が全く変わってきます。
もちろん授業内容で勝負というのもわかります。ただ、学習塾などのサービス業はまず第一印象。授業より前に与える印象はかなり大切なのです。そこではじかれてしまっては、授業すら受けてもらえません。
一度作ったら簡単に変更できるものでもないので、自分がしっかりと納得がいくデザインのホームページを作成してください。